ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

12月の越冬幼虫調査

カテゴリー:生き物観察 今年も12月に入り寒さが増してきました。ゆるむしの森では飛翔するチョウの姿もめっきり減りましたが、それでもモンチロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、キタテハ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミなどがまだまだ見られます。一方…

晩秋のエノキと虫

カテゴリー:生き物観察 11月も後半になり、チョウを見る機会はめっきり少なくなりました。しかし、「ゆるむしの森」にチョウの成虫個体数調査に行くと、まだまだがんばっている種もいます。キタキチョウ、キタテハ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミなどです。…

2022年秋のチョウ−2

カテゴリー:生き物観察 昨日(11月8日)は、「ゆるむしの森」のチョウの種と数の定期調査の日でした。先の記事で「2022年秋のチョウ」を紹介していますが、今回はその第二弾です。特に、この森におけるチョウと食草、蜜源植物との関係について、あらためて…

2022年秋のチョウ

カテゴリー:生き物観察 この記事では、「ゆるむしの森」およびその周辺において、今年の9月下旬から昨日(11月2日)まで見られた主なチョウを紹介します。 秋の黄色い花の野草の代表と言えば、セイタカアワダチソウ(キク科アキノキリンソウ属)とコセンダ…

白いアマガエル

カテゴリー:科学おもしろ話 はじめに 森の中や田んぼでカエルの観察を行なっていると、ときどき白いカエルを見かけることがあります。写真1は、「ゆるむしの森」で見られた通常の緑色のニホンアマガエル Hyla japonica ですが、写真2、3は白くなった個体で…

秋の下草−2

カテゴリー:樹木と草本 先のブログ記事で「ゆるむしの森」の秋の草本を紹介しました(→秋の下草)。この記事では秋の下草第二弾として、昨日(10月21日)観察した草本を中心に紹介します。 秋と言えば、お馴染みのセイタカアワダチソウです。キク科アキノキ…

秋の下草

カテゴリー:樹木と草本 10月も中旬を過ぎ、寒暖の差が激しくなってきました。「ゆるむしの森」でも本格的な秋の様相を呈してきましたが、ここでは9月から10月中旬までに見られた主な下草について紹介します。 繁殖力が強いつる性植物の一つとしてカラスウリ…

アゲハチョウ

カテゴリー:生き物観察 私たちにとって最も馴染みが深いチョウの一つと言えば、アゲハチョウ(ナミアゲハ、アゲハチョウ科)ではないでしょうか。何と言ってもチョウのなかでも最も大きい翅をもつ部類であり、発生数も圧倒的に多いので目立つ存在です。これ…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの類縁性

カテゴリー:科学おもしろ話 ゴマダラチョウは日本を代表するタテハチョウ科のチョウです。翅の模様はまさしく胡麻斑(ごまだら)という感じですが、実際は黒地に白い斑紋があると言った方が正確でしょう(図1上)。近い種としてアカボシゴマダラがいます。…

ウマノスズクサの観察

カテゴリー:樹木と草本 カテゴリー:チョウの食草と食樹 ウマノスズクサは Aristolochia debilis は、ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の多年生つる植物です。葉っぱは、トランプのスペードマークを引き延ばしたような形(葉先は丸い)をしていて可愛いで…

幼虫の角は護身用

カテゴリー:科学おもしろ話 チョウ(鱗翅)目の幼虫には様々な形態があります。幼虫の形態の多様性については、進化の結果と言ってしまえばそれまでですが、どうしてそのような形をしているのかと思うほど謎めいたものが多いです。たとえばタテハチョウ科の…

アカガエル

カテゴリー:生き物観察 前の記事でゆるむしの森のカエルを紹介しました(→ゆるむしの森のカエル)。そこでも少し触れましたが、森の中では頻度は少ないものの「キュッ、キュッ」とアカガエルと思われる鳴き声が聞こえることがあります。写真に収める機会が…

オオミズアオとオナガミズアオ

カテゴリー:生き物観察 以前のブログ記事で、「ゆるむしの森」にはオナガミズアオが生息していることを記しました(→オナガミズアオ)。チョウ目ヤママユガ科に属する、きれいな青白色の大型の蛾です。最初に森の中でこの蛾を見つけたときは、てっきり類縁…

10月のゆるむしの森ー低幼木を中心に

カテゴリー:樹木と草本 「ゆるむしの森」は、休耕田に草木が生え始めてから10年も経ちませんが、すでに多種多様な樹木が見られ、これまで40種類以上を確認しています。樹高 10 mを超える高木はハンノキ、アキニレ、エノキ、ムクノキ、クワ、ハリエンジュ、…

10月のゆるむしの森ー樹木を中心に

カテゴリー:樹木と草本 10月の入り、「ゆるむしの森」でもちょっぴり秋の様相を呈してきました。ここでは今の時期の森の様子を、樹木を中心に紹介したいと思います。森の周囲には常緑の高木も見られますが、森内に生えている高木、亜高木はすべて落葉広葉樹…

セセリチョウ科

2023.11.04更新 ゆるむしの森のチョウ ゆるむしの森に生息するセセリチョウ科 Hesperiidae のチョウは、これまで8種を確認しています。目撃できる個体数(目撃頻度)については:多い +++ 、中程度 ++、少ない +、稀 (+) で表しています。 チャマダラセセリ…

シジミチョウ科

2023.11.23更新 ゆるむしの森のチョウ 「ゆるむしの森」に生息するシジミチョウ科 Lycaenidaeのチョウは、これまで8種を確認しています。ここでは、撮影できた8種の写真を載せます。目撃できる個体数(目撃頻度)については:多い +++ 、中程度 ++、少ない +…

タテハチョウ科ージャノメチョウ亜科・テングチョウ亜科

2023.11.02更新 ゆるむしの森のチョウ 「ゆるむしの森」においては、ジャノメチョウ亜科のチョウ6種の生息を確認しています。テングチョウ亜科は国内産として1種のみが知られていますが、ゆるむしの森でも稀ですが目撃できます。目撃できる個体数(目撃頻度…

タテハチョウ科ーイチモンジチョウ亜科・ドクチョウ亜科

2023.11.23更新 ゆるむしの森のチョウ 「ゆるむしの森」には、イチモンジチョウ亜科のチョウ3種が生息しています。ドクチョウ亜科のチョウは1種を確認しています(ほかに偶発的飛来の可能性のある2種)。目撃できる個体数(目撃頻度)については:多い +++ …

タテハチョウ科ータテハチョウ亜科・コムラサキ亜科

2023.10.13更新 ゆるむしの森のチョウ 「ゆるむしの森」には、沢山のタテハチョウ科 Nymphalidae の仲間が生息しています。これまで生息を確認しているのは19種です。ここではタテハチョウ亜科5種、コムラサキ亜科3種の写真を載せます。目撃できる個体数(目…

シロチョウ科

2023.04.04更新 ゆるむしの森のチョウ 「ゆるむしの森」および周辺エリアで、これまで観察できたシロチョウ科 Papilionidae のチョウは4種です。時期については、成虫の出現時期を表します。目撃できる個体数については:多い +++ 、中程度 ++、少ない +、稀…

アゲハチョウ科

2023.9.01更新 ゆるむしの森のチョウ 「ゆるむしの森」および周辺エリアで、これまで生息が確認できたアゲハチョウ科 Papilionidae のチョウは6種です。目撃できる個体数については:多い +++ 、中程度 ++、少ない +、稀 (+) で表しています。 アゲハチョウ…

ゆるむしの森のチョウ

ゆるむしの森とその周辺に生息するチョウの記録ページです。 2023.9.09 更新 「ゆるむしの森」が位置する埼玉県東部では、これまで58種のチョウの生息が認められています [1]。市単位では春日部市による調査があり、41種が記録されています [2]。ゆるむしの…

初秋のチョウ

カテゴリー:生き物観察 9月に入り、「ゆるむしの森」で見られるチョウ類のなかにも秋を感じさせるものが出てきました。まず、写真1はアカボシゴマダラです。8月は3化目の幼虫の変態の時期で成虫はあまり見られませんでしたが、9月に入り羽化した個体が増え…

ゆるむしの森の甲虫類

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」ではさまざまな種類の甲虫(コウチュウ目)が生息しています。ここでは割と頻繁に樹上で目撃する種類を中心に紹介したいと思います。 まずはカミキリムシ科(Cerambycidae)の仲間です。写真1はミヤマカミキリ(カミ…

ゆるむしの森のカエル

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」はとてもカエルが多い森です。草むらやあちこちの樹木の葉上にたくさんの個体を見ることができます。池や田んぼの水の中にいるイメージのカエルですが、樹上生活が普通の姿です。この森ではまだ詳細には調査していま…

セミの翅がもつ抗菌作用

カテゴリー:科学おもしろ話 はじめに 「ゆるむしの森」では6月からセミが発生し、7月終わり頃から、複数種のセミの鳴き声を同時に聞くことができます。ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ(写真1)、ツクツクホウシ、ヒグラシの5種です。お隣の東京都…

7月のチョウ類ーその2

カテゴリー:生き物観察 先週のブログ記事で、7月の「ゆるむしの森」で見られたいくつかのチョウの仲間を紹介しましたが、昨日、追加の種を撮ることができましたので、ここでアップします。 夏の真っ盛りの森は下草が伸び、いくつかの樹木の幼木は隠れてしま…

7月のチョウ類

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」では、6月初旬に短時間ですが、ヒョウを伴うゲリラ豪雨に見舞われました。その際、低幼木を中心に枝折れや葉の損傷などがあり、多大な被害を受けました。クヌギやコナラの低木は何本か根元から折れ、アオキなどの大…

ヤナギ類に群がる昆虫

2022.06.29更新 カテゴリー:生き物観察 樹液を出す木と言えばクヌギがコナラがよく知られています。残念ながら「ゆるむしの森」のクヌギやコナラはまだ低幼木の段階であり、樹液は期待できません。他方、樹液ではクヌギに劣らないヤナギ類が豊富にあります…