ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

シロチョウ科

2024.04.13更新 ゆるむしの森のチョウ

「ゆるむしの森」および周辺エリアで、これまで観察できたシロチョウ科 Papilionidae のチョウは4種です。時期については、成虫の出現時期を表します。目撃できる個体数については:多い +++ 、中程度 ++、少ない +、稀 (+) で表しています。

                   

モンキチョウ亜科 Coliadinae

モンキチョウ  Colias erate  英:Eastern Pale Clouded Yellow

●前翅長:24–33 mm  ●時期:3–11月  ●越冬態:蛹  ●目撃頻度:++  ●幼虫の食草:アカツメクサシロツメクサミヤコグサレンゲソウなどの多くのマメ科植物

備考:最も普通に見られるチョウの一つです。

                   

キタキチョウ(キチョウ) Eurema mandarina  英:Common Grass Yellow

●前翅長:19–27 mm  ●時期:3–11月  ●越冬態:成虫  ●目撃頻度:+++  ●幼虫の食草:ネムノキ、ケハギ、ウマゴヤシ、ハリエンジュなどのマメ科、クロウメモドキなどのクロウメモドキ

備考:普通種ですが、5月から初夏にかけては個体数が少なくなります。秋に大発生します。

                   

モンシロチョウ亜科 Pierinae

モンシロチョウ Pieris rapae  英:Small White

●前翅長:20–30 mm  ●時期:3–11月  ●越冬態:蛹  ●目撃頻度:+++  ●幼虫の食草:アブラナシロツメクサ、キャベツなどの多くのアブラナ科植物

備考:ゆるむしの森で、年間を通じて最も個体数が多いチョウです。

                   

スジグロシロチョウ Pieris melete  英:Gray-vanied Whilte

●前翅長:25–35 mm  ●時期:4–10月  ●越冬態:蛹  ●目撃頻度:+  ●幼虫の食草:イヌガラシ、ダイコン、アブラナカラシナなどのアブラナ科植物

備考:モンシロチョウよりやや大きく、飛び方も緩やかで、林縁や林間をヒラヒラ飛んでいることが多いです。普通種ですが、モンシロチョウよりはるかに少なく、なかなかお目にかかれません。

                   

ツマキチョウ Anthocharis scolymus  英:Yellow Tip

●前翅長:20–30 mm  ●時期:3–5月  ●越冬態:蛹  ●目撃頻度:+  ●幼虫の食草:タケツネバナ、イヌガラシ、スカシタゴボウハナダイコンヤマハタザオ・ハタザオ・ミヤマハタザオなどのアブラナ科植物

備考:モンシロチョウより一回り小さく、飛び方はやや直線的かつ緩やかです。春にこのような飛び方をしているシロチョウを見たら、本種の可能性が高いです。♂は前翅の先端がオレンジ色をしており、目を凝らすと飛んでいてもその色を確認できます。普通種ですが、春にしか発生しないので(春の妖精と呼ばれている)、時期を過ぎると見逃してしまいます。
                   

カテゴリー:ゆるむしの森のチョウ