2024.06.22更新 ゆるむしの森のチョウ
「ゆるむしの森」および周辺エリアで、これまで生息が確認できたアゲハチョウ科 Papilionidae のチョウは 6 種です。目撃できる個体数については:多い +++ 、中程度 ++、少ない + で表しています。
アゲハチョウ亜科 Papilioninae
アゲハチョウ(ナミアゲハ) Papilio xuthus 英: Asian Swallowtail
●前翅長:38–60 mm ●時期:3–11 月 ●越冬態:蛹 ●目撃頻度:+++ ●幼虫の食草:ミカン、カラタチ、サンショウなどのミカン科植物
備考:最も普通のアゲハチョウ科種です。この森でも、最も早くから発生し、秋まで姿を見ることができます。
キアゲハ Papilio machaon 英: Old World Swallowtail
●前翅長:38–65 mm ●時期:3–11 月 ●越冬態:蛹 ●目撃頻度:+ ●幼虫の食草:ハマウド、シシウド、ノダケ、オヤブジラミなどのセリ科植物、ニンジン、ミツバ、アシタバ、パセリなど
備考:普通種ですが、この森での目撃頻度は高くありません。
クロアゲハ Papilio protenor 英: Spangle
●前翅長:45–70 mm ●時期:4–9 月 ●越冬態:蛹 ●目撃頻度:+ ●幼虫の食草:ミカン、ユズ、カラタチ、サンショウなどのミカン科植物
備考:普通種ですが、この森での目撃回数は少ないです。隣接する民家に植えられている柑橘類の木に発生しているようです。
ナガサキアゲハ Papilio memnon 英: Great Mormon
●前翅長:60–80 mm ●時期:5–10 月 ●越冬態:蛹 ●目撃頻度:+ ●幼虫の食草:ミカン、ユズ、カラタチ、サンショウなどのミカン科植物
備考:普通種ですが、この森での目撃頻度は低位です。クロアゲハと同様に隣接する民家の庭の柑橘類に発生しているようです。南方系のチョウで、以前は関東では見られませんでしたが、地球温暖化とともに北上化し、2000年以降頻繁に見られるようになりました、
ジャコウアゲハ Atrophaneura alcinous
●前翅長:45–60 mm ●時期:4–10 月 ●越冬態:蛹 ●目撃頻度:+ ●幼虫の食草:ウマノスズクサなどウマノスズクサ科植物
備考:目撃頻度はアゲハやアオスジアゲハより低いですが、森内のウマノスズクサの群生場所で比較的よく見かけます。他のアゲハチョウが素早く飛ぶのと対照的に、灌木の間をユラユラとゆっくり飛ぶのが特徴です。
アオスジアゲハ Graphium sarpedon 英: Common Bluebottle
●前翅長:35–45 mm ●時期:5–10 月 ●越冬態:蛹 ●目撃頻度:++ ●幼虫の食草:クスノキ、タブノキ、イヌガシ、アオダモ、ニッケイなどのクスノキ科植物
備考:アゲハと並んでよく見かけるアゲハチョウ種です。夏はヤブガラシ、秋はコセンダングサの花で吸蜜する姿をよく見かけます。この種も南方系ですが、北限緯度はナガサキアゲハよりも高いです。
カテゴリー:ゆるむしの森のチョウ