ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

カワヤナギ上の越冬幼虫

カテゴリー:生き物観察 今日は「ゆるむしの森」のメダケの伐採・管理作業を行なう傍ら(→メダケの伐採管理)、ヤナギ類に生息するコムラサキの越冬幼虫の観察を行ないました。数日前、主幹上を移動する幼虫を目撃していましたので(→コムラサキ亜科幼虫は冬…

メダケの伐採管理

カテゴリー:日記・その他 ゆるむしの森の西側にはちょっとした竹林があります。竹林といってもメダケ(女竹、雌竹)の林です。メダケはササの仲間で、見た目は、ササと竹の中間といったところでしょうか。 地下茎が伸び、繁殖力が旺盛なので、ちょっと油断…

コムラサキ亜科幼虫は冬支度

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」にはヤナギ類やエノキが豊富にあります。これらを食樹とするコムラサキ亜科(Apaturinae)のチョウにとっては棲みやすいと思われ、夏季にはコムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラが飛ぶ姿が頻繁に見られます…

森の中の幼木

カテゴリー:樹木と草本 森の中には沢山の種類の幼木が観察されます。成木が見当たらないのに、一体どこから侵入したのだろうと思われるような種類も見られます。草刈り作業中にうっかり切ってしまわないように、慎重に保全、観察を続けています。 写真1はム…

秋の昆虫ーアサマイチモンジを初目撃

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」ではタテハチョウ科イチモンジチョウ亜科の種を頻繁に見ることができます。一つはコミスジ、もう一つはイチモンジチョウです。しかし、後者の場合、類似種にアサマイチモンジがいて、飛んでいる姿だけでは識別できま…

アキニレとクワガタムシ

カテゴリー:生き物観察 樹液に集まる昆虫の代表格と言えば、カブトムシやクワガタムシです。そして、樹液が豊富な樹木と言えばクヌギやコナラなどのブナ科の落葉樹が想像されますが、実はアキニレもそれらに勝るとも劣りません。むしろ、クワガタはアキニレ…

初夏の昆虫

カテゴリー:生き物観察 初夏を迎えて「ゆるむしの森」でも多くの昆虫が見られるようになりました。この日(5月31日)、観察できたチョウを中心とする主な昆虫を写真1–11に示します。 ↑写真1 モンキチョウ Colias erate (シロチョウ科)の♀ ↑写真2 アキニレ…

5月初旬の樹木観察

カテゴリー:樹木と草本 5月に入り、新緑の季節になりました。「ゆるむしの森」も緑が豊かになってきました。この時期、葉をつけてきた樹木をいくつか紹介します。 写真1は、森の入り口に生えるノイバラ Rosa multiflora(バラ科バラ属)です。白い花をつけ…

4月の樹木観察

カテゴリー:樹木と草本 4月も下旬に入り、「ゆるむし虫の森」もだいぶ緑が深くなってきました。基本はハンノキとアキニレを中心とする森ですが、その他にも沢山の種類の自然木があります。今日、確認した中から少し紹介します。 写真1、2はこの森の中でも…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラ越冬幼虫の脱皮

カテゴリー:生き物観察 今日は、半月前に放虫したゴマダラチョウの越冬幼虫の様子を観察に来ました。ハンノキの森はもうだいぶ色付いていて、下草も伸びてきました(写真1)。 ↓写真1 エノキの低木にもすっかり若葉がついていました(写真2)。この森には樹…

早春の虫

カテゴリー:生き物観察 春が訪れ、ゆるむしの森は少しずつ芽吹いています。まだ虫の姿はきわめて少ないですが、森をぐるっと探索してみました。ハンノキの森の枝先には若葉がついていました(写真1)。下草も緑になっています。 ↓写真1 ハンノキの森を出た…

早春のゆるむしの森–2021

カテゴリー:日記・その他 自然観察計画地の「ゆるむしの森」ですが、昨年の夏に視察に訪れた際には、森やブッシュが深くてなかなか森全体立ち入ることができませんでした(→ゆるむしの森活動拠点の視察)。そこで木々が落葉し、少し暖かくなってきた今の時…