前のブログ記事(6月の下草花とチョウ)で、6 月にシロツメクサやムラサキツメクサ(アカツメクサ)などの下草の花で吸蜜するチョウを紹介しました。ここでは、追加で写真に収めることができた種や個体を載せます。
まずはモンキチョウです(写真1)。キチョウやモンシロチョウよりも飛び方が速く、花で吸蜜するシーンをなかなかタイミングよく捉えらませんでしたが、やっと一枚撮ることができました。
↑写真1 ムラサキツメクサで吸蜜するモンキチョウ Colias erate(2024.06.29)
次はヒメアカタテハです(写真2)。前回はシロツメクサにとまる個体だったので、今回はムラサキツメクサを訪れた個体を載せました。
↑写真2. ムラサキツメクサにとまるヒメアカタテハ Vanessa cardui(2024.06.29)
写真 3 はミヤマチャバネセセリです。当日の観察では、複数の個体がムラサキツメクサで盛んに吸蜜してところを確認できました。後翅裏側の中央にある目立つ白点が、同定のポイントになります。
↑写真3上下 ムラサキツメクサで吸蜜するミヤマチャバネセセリ Pelopidas jansonis(2024.06.29)
ミヤマチャバネセセリは、名に「ミヤマ」と付いていますが、平地でも見られる普通のセセリチョウ種です。しかし、最近では全国的に個体数が激減しており、関東でも生息場所は局所的になりつつあります。県や自治体によっては、凖絶滅危惧種に指定されています。ゆるむしの森でも個体数は少ないですが、主な食草であるオギやチガヤが割と豊富にあり、減少している印象はないです。
チャバネセセリもムラサキツメクサを訪れていました(写真4)。
↑写真4 ムラサキツメクサで吸蜜するチャバネセセリ Pelopidas mathias(2024.06.29)
写真 5 は、ササの葉に付いた鳥の糞らしきものを吸っていたチャバネセセリです。
↑写真5 ササ上の遺物(鳥の糞?)を吸うチャバネセセ(2024.06.29)
前回もツバメシジミを紹介しましたが、今回はムラサキツメクサの上で交尾する個体を載せます(写真5)。
↑写真5 ムラサキツメクサの上で交尾するツバメシジミ Everes argiades(2024.06.29)
最後は、シロツメクサで吸蜜するツメクサガです(写真6)。ムラサキツメクサやシロツメクサを頻繁に訪れるヤガ科、タバコガ亜科の種です。後翅の裏側中央に黒い斑点があるはずですが、この個体にはありませんでした。
↑写真6 シロツメクサで吸蜜するツメクサガ Heliothis maritima(2024.06.29)
カテゴリー:生き物観察