ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

#アカボシゴマダラ

6月のチョウ–2023

カテゴリー:生き物観察 2023.06.25更新 梅雨の時期になると、晴天が少なくて、チョウ観察ができる日も少なくなります。ここでは、6月の数少ない晴れた日を選んで観察できたチョウ類を紹介します。 5月のチョウについてはタテハチョウを中心に既に記していま…

エノキ上の Hestina 幼虫

カテゴリー:生き物観察 4月はコムラサキ亜科チョウ種の越冬幼虫が脱皮を終えて羽化の準備を整える時期です。「ゆるむしの森」ではコムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラの3種の幼虫が見られます。コムラサキはヤナギ類の葉を食べ、後2者の Hestina …

12月の越冬幼虫調査

カテゴリー:生き物観察 今年も12月に入り寒さが増してきました。ゆるむしの森では飛翔するチョウの姿もめっきり減りましたが、それでもモンチロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、キタテハ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミなどがまだまだ見られます。一方…

晩秋のエノキと虫

カテゴリー:生き物観察 11月も後半になり、チョウを見る機会はめっきり少なくなりました。しかし、「ゆるむしの森」にチョウの成虫個体数調査に行くと、まだまだがんばっている種もいます。キタキチョウ、キタテハ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミなどです。…

2022年秋のチョウ−2

カテゴリー:生き物観察 昨日(11月8日)は、「ゆるむしの森」のチョウの種と数の定期調査の日でした。先の記事で「2022年秋のチョウ」を紹介していますが、今回はその第二弾です。特に、この森におけるチョウと食草、蜜源植物との関係について、あらためて…

2022年秋のチョウ

カテゴリー:生き物観察 この記事では、「ゆるむしの森」およびその周辺において、今年の9月下旬から昨日(11月2日)まで見られた主なチョウを紹介します。 秋の黄色い花の野草の代表と言えば、セイタカアワダチソウ(キク科アキノキリンソウ属)とコセンダ…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの類縁性

カテゴリー:科学おもしろ話 ゴマダラチョウは日本を代表するタテハチョウ科のチョウです。翅の模様はまさしく胡麻斑(ごまだら)という感じですが、実際は黒地に白い斑紋があると言った方が正確でしょう(図1上)。近い種としてアカボシゴマダラがいます。…

幼虫の角は護身用

カテゴリー:科学おもしろ話 チョウ(鱗翅)目の幼虫には様々な形態があります。幼虫の形態の多様性については、進化の結果と言ってしまえばそれまでですが、どうしてそのような形をしているのかと思うほど謎めいたものが多いです。たとえばタテハチョウ科の…

初秋のチョウ

カテゴリー:生き物観察 9月に入り、「ゆるむしの森」で見られるチョウ類のなかにも秋を感じさせるものが出てきました。まず、写真1はアカボシゴマダラです。8月は3化目の幼虫の変態の時期で成虫はあまり見られませんでしたが、9月に入り羽化した個体が増え…

7月のチョウ類

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」では、6月初旬に短時間ですが、ヒョウを伴うゲリラ豪雨に見舞われました。その際、低幼木を中心に枝折れや葉の損傷などがあり、多大な被害を受けました。クヌギやコナラの低木は何本か根元から折れ、アオキなどの大…

ヤナギ類に群がる昆虫

2022.06.29更新 カテゴリー:生き物観察 樹液を出す木と言えばクヌギがコナラがよく知られています。残念ながら「ゆるむしの森」のクヌギやコナラはまだ低幼木の段階であり、樹液は期待できません。他方、樹液ではクヌギに劣らないヤナギ類が豊富にあります…

クワガタムシ発生

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」では、例年5月の終わり頃になるとクワガタが見られるようになります。今年もそろそろかなと思って訪れてみると、ちゃんと発生していました。この森には樹液の豊富なクヌギの高木はないのですが、この時期、アキニレ…

5月のタテハチョウ

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」は平野のど真ん中にある小さな森ですが、タテハチョウの仲間が豊富に生息し、5月のこの時期1化目の個体が乱舞する姿を見ることができます。先のブログ記事「5月上旬の昆虫」でも紹介しましたが、飛ぶ姿が目立つの…

早春の生き物観察

カテゴリー:生き物観察 今年、少し暖かくなってきたので、「ゆるむしの森」に生き物観察に出かけました。昆虫の姿はほとんど見ることはできませんでしたが、いくつかの野鳥を観察することができました。残念ながら、写真に収めることはできませんでしたが、…

エノキ下の越冬幼虫調査

カテゴリー:生き物観察 ゆるむしの森プロジェクトでは、毎年冬になると、エノキ Celtis sinensis 下のオオムラサキ Sasakia charonda やゴマダラチョウ Hestina japonica (H. persimilis japonica) の越冬幼虫調査を行っています。調査場所は、埼玉県はもと…

コムラサキ亜科幼虫は冬支度

カテゴリー:生き物観察 「ゆるむしの森」にはヤナギ類やエノキが豊富にあります。これらを食樹とするコムラサキ亜科(Apaturinae)のチョウにとっては棲みやすいと思われ、夏季にはコムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラが飛ぶ姿が頻繁に見られます…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラ越冬幼虫の脱皮

カテゴリー:生き物観察 今日は、半月前に放虫したゴマダラチョウの越冬幼虫の様子を観察に来ました。ハンノキの森はもうだいぶ色付いていて、下草も伸びてきました(写真1)。 ↓写真1 エノキの低木にもすっかり若葉がついていました(写真2)。この森には樹…