カテゴリー:生き物観察
今日は、半月前に放虫したゴマダラチョウの越冬幼虫の様子を観察に来ました。ハンノキの森はもうだいぶ色付いていて、下草も伸びてきました(写真1)。
↓写真1
エノキの低木にもすっかり若葉がついていました(写真2)。この森には樹高 3–10 mのエノキ低木・亜高木を10本以上確認していますが、このうち2本に以前ゴマダラチョウの越冬幼虫を確認しています。写真2のエノキ低木は越冬幼虫を確認できなかった2本で、半月前に越冬幼虫を放虫しました(→早春の虫)。
↓写真2
今日確認したところ、しっかり3匹が脱皮していました(写真3)。体長は 25–29 mm(頭部突起部分を除く)です。
↓写真3
一部はまだ脱皮していない状態で、二又部分に位置どりしていました(写真4)。確認できたのは、放虫した10匹のうち半分で、残りの1匹は枝上で力尽きていました。あとは多分枝上、葉上のどこかにいると思われましたが見つけられませんでした。
↓写真4
アカボシゴマダラの幼虫は、エノキ幼木上に多数見つけることができました(写真5)。いずれも体長 30 mm 以上で、脱皮から1–2週間経過していると考えられます。春の1化目の脱皮幼虫(終齢)は、体の斜めを走るきれいなストライプ模様があります。エノキの若葉に擬態しているものと思われます。
↓写真5
5月になれば、ゴマダラチョウもアカボシゴマダラ本格的に成虫が飛翔する姿が見られるでしょう。
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