ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

早春の虫

カテゴリー:生き物観察

春が訪れ、ゆるむしの森は少しずつ芽吹いています。まだ虫の姿はきわめて少ないですが、森をぐるっと探索してみました。ハンノキの森の枝先には若葉がついていました(写真1)。下草も緑になっています。

↓写真1f:id:yurumushinomori:20211123100829j:plain

ハンノキの森を出たところにある野原はまだ枯れ草が目立ちます(写真2)。奥に見えるアキニレの森もまだほとんど色付いていませんでした。

↓写真2f:id:yurumushinomori:20211123100844j:plain

アキニレの森の中に入ってみました(写真3)。ポツポツと生えているエノキやカワヤナギには若葉がついていました。

↓写真3f:id:yurumushinomori:20211123100859j:plain

生き物が飛ぶ姿は見られないので、樹木表面や枝先を観察してみました。ひょっとしてハンノキの樹皮上にはミドリシジミの卵があるかもしれないと期待しながら探してみましたが、探した範囲では見つけることができませんでした。

しかし、オナガミズアオ?と思われる卵を2個見つけることができました(写真4)。

↓写真4f:id:yurumushinomori:20211123100923j:plain

ほかにもテントウムシの蛹があちこちにへばりついていました(写真5)。

↓写真5f:id:yurumushinomori:20211123100945j:plain

エノキの低幼木の枝分かれの部分や枝先には、冬を越し、起眠したアカボシゴマダラやゴマダラチョウの越冬幼虫が見られました。写真6ゴマダラチョウの越冬幼虫です。

↓写真6f:id:yurumushinomori:20211123100959j:plain

一通り探索を終えたあと、直ぐ近くのエノキの高木の根元から採取したゴマダラチョウの越冬幼虫を、アキニレの森の中のエノキ低木に10匹程放虫しました。主幹を元気よく上って行きました。

            

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