ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

カワヤナギ上の越冬幼虫

カテゴリー:生き物観察

今日は「ゆるむしの森」のメダケの伐採・管理作業を行なう傍ら(→メダケの伐採管理)、ヤナギ類に生息するコムラサキの越冬幼虫の観察を行ないました。数日前、主幹上を移動する幼虫を目撃していましたので(→コムラサキ亜科幼虫は冬支度)、葉上から沢山下りてきていることを期待してのことです。

写真1に、観察したカワヤナギの一つを示します。森内には、このようなカワヤナギが10本程存在します。

↓写真1  カワヤナギf:id:yurumushinomori:20211126220532j:plain

早速、主幹を観察したところ、1分程で最初の幼虫を見つけることができました(写真2)。地上から0.7 mほどの高さで、樹皮の隙間にうまく乗っかって位置どりしていました。体長は約 8 mm の小さな幼虫なので、目を凝らして探す必要があります。

↓写真2f:id:yurumushinomori:20211126220551j:plain

目が慣れてくると、次々と幼虫が見つかりました。写真3には、2匹の幼虫が並んでいます。

↓写真3f:id:yurumushinomori:20211126220625j:plain

写真4の幼虫は、樹皮の内側に入り込んでいるのでちょっとわかりにくいです(矢印の位置)。

↓写真4f:id:yurumushinomori:20211126220607j:plain

このカワヤナギでは、合計7匹を見つけることができました。他のカワヤナギも当たってみましたが、やはり続々と幼虫が見つかりました。一方、マルヤナギでは見つけるができませんでした。

幼虫探しをしている間に、周りを黒っぽいチョウが飛んでいるのが目につきました。幼虫探しを中断して、追跡しながら葉上に止まったところを見たら、ヒオドシチョウでした。急いでカメラに収めようとしましたが、逃げられてしまいました。ヒオドシチョウを見たのは今年初めてです。

            

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