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自然観察計画地の「ゆるむしの森」ですが、昨年の夏に視察に訪れた際には、森やブッシュが深くてなかなか森全体立ち入ることができませんでした(→ゆるむしの森活動拠点の視察)。そこで木々が落葉し、少し暖かくなってきた今の時期に、調査に向かうことにしました。
森に着くと、すっかり落葉してスカスカになったハンノキの森がまず出迎えてくれました(写真1)。夏は下草が生い茂り、侵入するのも容易でなかった場所ですが、今日はくまなくこの森の中を散策することができました。数えてみたら100本近くになりました。
写真1
ハンノキはどちらかと言えば湿気の多いところに繁茂する印象がありますが、あまり水気のないところにこれだけの本数が生えているとは不思議です。もともと水田だったところなので、成長できる下地はあったということでしょうか。
ハンノキの森を出ると、今度はブッシュのエリアになります(写真2)。夏はとても立ち入ることができなかったところです。目を凝らすと、ブッシュの間に、ムクノキ、エノキ、クヌギ、コナラ、ミズキ、カキノキ、イチョウ、クスノキ、ネズミモチなどの低幼木を発見できました。
夏は日照りが強く、乾燥気味のエリアですが、これらの幼木は無事育つことができるでしょうか。
写真2
写真2の遠くに見えるのは、ケヤキやアキニレの高木です。左側に見える低木群は、樹高 6 m 程度のアキニレの森ですが、あまりにも本数が多くて、数えきれませんでした(おそらく200本以上)。
これらの森の周囲やブッシュの中には、ポツポツとエノキの低木(樹高 2-3 m)が生えていました(写真3, 4)。昨年夏に沢山のゴマダラチョウやアカボシゴマダラが乱舞していましたので、たぶんこれらのエノキが発生を支えているのだろうと思われます。
少し落ち葉をめくってみましたが、探した範囲では越冬幼虫は見つけることができませんでした。
写真3
写真4
これから春に向けて、様々な草本が芽生えてくると思いますが、どんな種類が出てくるか楽しみです。森の中の主な観察路を確保し、枯れ草を伐採、除去して今日の視察、作業を終えました。
引用したブログ記事
2020年6月28日 ゆるむしの森活動拠点の視察
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