カテゴリー:生き物観察
今日は「ゆるむしの森」で、樹木の剪定・森内移植とビオトープの中心となる池の新設工事を行いました。そのついでにチョウの観察を行ないました。
越冬から目覚めたタテハチョウの成虫がまだ飛び交っていて、そのなかの一つがヒオドシチョウです(写真1, 2)しばらく飛翔する姿を追っていたら、メダケにとまって翅を広げました。翅の縁が痛んでいるのが越冬した証です。
↑写真1. メダケにとまるヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas
↑写真2. ヒオドシチョウ(角度を変えて)
近年、個体数の減少が著しいヒオドシチョウですが(埼玉県絶滅危惧II類 [VU])、この森には食樹となるエノキやアキニレが豊富にあるので、初夏になれば割と頻繁に見ることができます。
今日はそのほかに、越冬成虫としてルリタテハやキタテハが見られましたが、残念ながら写真に収められませんでした。
タンポポで吸蜜するヒメアカタテハの姿も見ることができました(写真3)。
↑写真3. タンポポで吸蜜するヒメアカタテハ Vanessa cardui
こちらはきれいな翅なので、幼虫で越冬し、この春羽化した個体かもしれません(写真4)。
↑写真4
タテハチョウ以外では、ナミアゲハ、キタキチョウ、モンシロチョウ、ツバメシジミなどが見られ、セセリチョウ(たぶんミヤマチャバネセセリ)が飛翔する姿も観察されました。
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