カテゴリー:チョウの食草と食樹
メダケ Pleioblastus simonii(イネ科メダケ属) ●食草とする幼虫のチョウ種:タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科のヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、クロコノマチョウ、セセリチョウ科のイチモンジセセリ、チャバネセセリ、オオチャバネセセリ、コチャバネセセリ、キマダラセセリ
多年生常緑ササの一種で、高さは 3〜6 m ほどになります。和名は「タケ」ですが、いわゆるササの一つです。湿気を好み、河川敷や海辺の丘陵などで群落を作ります。水田地帯の民家付近に植えられていたものが野生化し、とくに休耕田で群生する場合があります。ゆるむしの森にまとまって存在するメダケ林はこの例です。伐採管理を怠るとまたたく間に広がっていく厄介者ですが、真夏のメダケ林の傍や中では、周辺の気温より 1〜3℃ 低くなるなど冷却効果があります。
ゆるむしの森での多様なジャノメチョウ亜科、セセリチョウ科のチョウの生息には(上記ではクロヒカゲのみ生息せず)、メダケ林が貢献しているものと思われます。
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