ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、調査記録、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

シラカシ

カテゴリー:チョウの食草と食樹

      

シラカシ Quercus myrsinifolia(ブナ科コナラ属) ●食樹とする(葉を食べる)幼虫のチョウ種:ムラサキシジミシジミチョウ科

常緑高木で、高さ 20 m ほどになります。和名は材が白いことに由来します。いわゆるカシ類の一種で、秋にドングリが生ります。樹皮は灰茶褐色で、平滑または縦に並んだ皮目があり、ザラザラしていますが、割れ目はありません。葉は互生し、葉身の長さ 5–12 cm、幅 2-4mの長楕円形で、葉先は鋭く尖ります。葉縁の上部 3 分の 2 にきょ歯がまばらにみられます。ブナ科常緑樹の特徴で、葉は革質、緑色で光沢があり、無毛です。

本州(福島県新潟県以西)、四国、九州の山地に自生するほか、公園や家の植樹としても利用されています。ゆるむしの森のコア領域にはまだ低木しかありませんが、周辺の屋敷林や隣接する神社境内に高木が点在します。

ムラサキシジミの食樹(幼虫が葉を食べる)であり、周年を通じて、葉上にムラサキシジミの成虫がとまっている姿を見ることができます。ムラサキシジミ以外では、アカシジミが食樹とすることがありますが、この森での目撃例はまだありません。

シラカシの高木は、クヌギほどではありませんが、樹液を出します。夏には、いろいろな昆虫が樹液を求めて集まっている姿を見ることができます。

      

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