カテゴリー:樹木と草本
4月に入り、ゆるむしの森でも若葉の緑が目につくようになりました。落葉樹のいまの状況を中心に紹介します。
写真1は森のシンボルの一つであるハンノキのツインタワーで、右側の緑はメダケ林です。中央に見える観察路はカラスノエンドウとオヤブジラミで覆われています。
↑写真1 ハンノキのツインタワー
森の北側にあるハンノキの森は、もう若葉が豊富で緑が鮮やかです(写真2)。
↑写真2 ハンノキ Alnus japonica(カバノキ科ハンノキ属)
写真3はイヌシデの低木で、やっと芽から葉が出始めました。
↑写真3 イヌシデ Carpinus tschonoskii(カバノキ科クマシデ属)
ケヤキの高木にはまだ緑が目につきませんが、低木には若葉がついています(写真4)。
↑写真4 ケヤキ Zelkova serrata(ニレ科ケヤキ属)
アキニレの森に入ると、ほとんどは芽から新葉が吹き始めたばかりですが、陽当たりのよい木には若葉が豊富についています(写真5)。
↑写真5 アキニレ Ulmus parvifolia(ニレ科ニレ属)
写真6は、森のあちこちに沢山生えているエノキの幼木の一つです。すっかり若葉に覆われています。
↑写真6 エノキ Celtis sinensis(アサ科エノキ属)
写真7はピントが合っていませんが、同じアサ科のムクノキです。
↑写真7 ムクノキ Aphananthe aspera(アサ科ムクノキ属)
クヌギ低木も葉が出始めた状態です(写真8)。昨年からの枯れ葉がまだついています。
↑写真8 クヌギ Quercus acutissima(ブナ科コナラ属)
ミズキはすっかり若葉に覆われていました(写真9)。
↑写真9 ミズキ Cornus controversa var. controversa(ミズキ科ミズキ属)
イボタノキも、すっかり青々としていました(写真10)。
↑写真10 イボタノキ Ligustrum obtusifolium(モクセイ科イボタノキ属)
写真11はオニグルミです。やっと新芽が開き始めたところです。
↑写真11 オニグルミ Juglans mandshurica var. sachalinensis(クルミ科クルミ属)
カジイチゴは白い花を咲かせていました(写真12)。
↑写真12 カジイチゴ Rubus trifidus(バラ科キイチゴ属)
写真13はイロハモミジです。幼木の多くは枯れてしまうのですが、この株は無事冬を越して葉を出しました。
↑写真13 イロハモミジ Acer palmatum(ムクロジ科カエデ属)
樹木ではありませんが、ふと見るとタチツボスミレが花を咲かせていました(写真14)。
↑写真14 タチツボスミレ Viola grypoceras(スミレ科スミレ属)
カラスノエンドウとともに、いま最も目立つのがタンポポの花です(写真15)。ところどころにオオイヌノフグリの小さな花も見えます。
↑写真15 タンポポ(キク科)とオオイヌノフグリ Veronica persica(オオバコ科クワガタソウ属)
これから5月に向けて、本格的な新緑の季節になっていきます。観察がますます楽しみになりますが、また草刈りが大変です。
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