ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、調査記録、管理・運営活動を中心とする情報ブログ

オヤブジラミ

カテゴリー:チョウの食草と食樹

       

オヤブジラミ Torilis scabra(セリ科ヤブジラミ属) 🟠食草とする幼虫のチョウ種:キアゲハアゲハチョウ科

セリ科の越年草で、細い茎が直立し、高さ 50–70 cm になります。上部は分枝し、複散形花序をつけます。葉は3 回 3 出羽状複葉で、小葉の羽片は細かい切れ込みがあり、セリの仲間ということが分かります。類縁種にヤブジラミがありますが、これよりも早く花が咲き(4–5月)、小果柄が長いことで判別できます。

原野や道端に生える野草の普通種で、日本では北海道を除く地域に広く分布しています。ゆるむしの森では、カラスノエンドウに引き続いて 4 月から一面に生え始めます。5 月上旬になると森全体を覆い尽くしますが、夏の訪れとともに枯れていきます。この森では、春から初夏にかけてのキアゲハの発生の主要な食草になっています。

      

カテゴリー:チョウの食草と食樹