カテゴリー:生き物観察
この時期「ゆるむしの森」には、オヤブジラミ(セリ科)が一面に繁茂してきました。ハンノキの林も下側はオヤブジラミだらけですが、今日訪れてみると、この草のブッシュの間からあちこち白いものが見えます。何だろうと思って近づいてみると、ギンツバメAcropteris iphiata(ツバメガ科 ギンツバメ亜科)でした。
ギンツバメは開張 25–30 mm のガで、翅を広げてペタッと葉上にとまった姿は、何かのデザイン画の模様に見えます(写真1)。
↑写真1 オヤブジラミの葉上にとまるギンツバメ
オヤブジラミのブッシュのところどころには、セイタカアワダチソウが生えていて、ここにもとまっていました(写真2)。
↑写真2 セイタカアワダチソウの葉上にとまるギンツバメ
ヨシの葉上にもとまっていました(写真3)。
↑写真3 ヨシの葉の上にとまるギンツバメ
ギンツバメの幼虫が食草とするのは、ガガイモ、オオカモメヅル、コカモメヅル、トキワカモメヅル、ナンゴクカモメヅルなどのガガイモ科(現在キョウチクトウ科に再分類)の植物です。これだけ大発生しているということは、食草がたくさんあるということでしょう。森の中のガガイモ類を今度探してみようと思います。
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