ゆるむしの森プロジェクト

休耕田に自然発生した森林緑地「ゆるむしの森」の観察、チョウ類を中心とする調査記録、管理・運営活動を中心とする情報ブログです

タネツケバナ

カテゴリー:チョウの食草と食樹

       

タテネツバナ Cardamine occultaアブラナ科タネツケバナ属) 🟠食草とする幼虫のチョウ種:モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウシロチョウ科

アブラナ科の越年草、あるいは一年草です。別名、タガラシ、ミズガラシ、コメナズナともよばれます。茎下部から分枝して高さ 10〜30 cm になり、白い花を咲かせます。アジアの農耕地域に広く分布する植物で、日本の全土(北海道・本州・四国・九州・南西諸島)に分布します。平地の水田、あぜ道、湿地、溝、河川敷などの水辺に自生し、湿った場所を好んで群生します。水田雑草の代表の一つです。

水田の周囲によく見られるタネツケバナですが、稲刈りが終わった頃(10 月)に発芽し、葉を放射状に広げた状態で越冬し、翌春に成長し、花を咲かせます。茎は暗紫色を帯び、葉は互生し、根元と下部に一回羽状複葉の葉をつけます。葉の大きさも、草丈に応じて大きく変化します。

花期は 3 - 5月です。白色の小さな 4 弁花(十字花)を 10 - 20 個つけます。果実は棒状で上を向き、長角果は長さ2 cm ほどです。

シロチョウ科のいくつかの種の食草で、特に、春に 1 回だけ発生するツマキチョウが好んで産卵する植物です。田んぼやあぜ道によく生えているために、耕作とともに除草されることが多く、しばしばツマキチョウの幼虫が駆除されてしまうことが起こります。

       

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