カテゴリー:チョウの食草と食樹
ミズキ Cornus controversa(ミズキ科ミズキ属) 🟠食樹とする(葉を食べる)幼虫のチョウ種:トラフシジミ(シジミチョウ科)
落葉高木の広葉樹で、高さ 10–20 m になります。和名の由来は、漢字で「水木」と書かれるように、地中から多くの水を吸い上げて、枝を切ると大量の水のような樹液を出すことによります。別名、クルマミズキ(車水木)とも呼ばれます。横に枝を大きく伸ばし、それが階段状に成長する樹形が特徴です。葉は枝先に集まってつき、晩春に白い小花を密に咲かせます。
日本では、北海道から九州まで全土に分布し、国外では、南千島、朝鮮半島、台湾、中国からヒマラヤ南部まで分布します。日当たりのよい低山、丘陵地、緑地などでよく生育します。ゆるむしの森では亜高木が多く、あちこちに幼木が生えてきます。


葉は幅 3~8cmの広卵形~広楕円形で、枝先に集まって互生します。葉柄は 2~5 cm、側脈は 6~9対で、全縁の葉が全体に大きく波打ちます。裏面は粉白緑色で、全面に白色の伏した毛があります。

花期は 4 月下旬から 5 月で、新枝の先に直径 6~12 cm の散房花序を上向きにした白い花を多数つけます。花弁は 4 個、長さ約 0.5 cm の長楕円形で平開します。果実は核果、直径0.6~0.7cmの球形で、8~10月に黄紅色から紫黒色に熟します。

主幹の樹皮は灰色を示し、細かい縦筋が入ります。ごく若い樹皮や枝は暗赤褐色を呈します。春先は樹液の吸い上げが著しく、樹皮を傷つけると多量の水があふれ出します。樹液は糖分を含んでおり、酵母や真菌類が繁殖するために、その部分が赤くなることがあります]。

ミズキはトラフシジミの幼虫の食草になります。トラフシジミは多食性で、マメ科、アジサイ科、バラ科植物を主に食べるようですが、これらが少ないとミズキにも産卵するようです。しかし、ゆるむしの森では、これまでのところミズキで産卵や幼虫を見たことはありません。
カテゴリー:チョウの食草と食樹