先のブログ記事で、ゆるむしの森における「春のチョウ-2025」を紹介しました。ここでは、さらに 4 月中に追加して見られたチョウを中心に記します。
写真1 は森の中心に生えるハンノキのツインタワーで、3 年前と現在を比較しています。ハンノキの樹高が伸び、さらに周辺の草地に灌木が茂るようになりました。

↑写真1 2022年春(上)と2025年春(下)の比較
4月に入って急に数が増えてきたのがアゲハチョウです(写真2)。アゲハが飛び始めると本格的に春がやってきたという感じがします。
↑写真2 アゲハチョウ Papilio xuthus(2025.04.21)
写真3 は前回も紹介したモンシロチョウです。ここではセイヨウタンポポで吸蜜する姿を載せています。チラチラと見える小さな青い花は、オオイヌノフグリです。
↑写真3 タンポポで吸蜜するモンシロチョウ Pieris rapae(2025.04.17)
春を代表するチョウの一つといえばツマキチョウです(写真4、5)。年 1 回この時期にしか発生せず、5月に入ると急速に数が減っていきます。
モンシロチョウよりやや小さ目で、ヒラヒラと直線的に飛んでいるシロチョウを見かけたら、本種の可能性が高いです。ただ、一旦止まってしまうと、周囲の色に紛れ込んでしまい、見つけるのが容易ではありません。写真4 では、真ん中にツマキチョウがいます。
↑写真4 周囲の色に紛れるツマキチョウ Anthocharis scolymus(2025.04.17)
↑写真5 ツマキチョウのメス(2025.04.17)
タテハチョウ科の中では、最も早く発生するのがコミスジです。4 月中旬から姿を現し始め、下旬から急速に数が増えてきます(写真6)。
↑写真6 コミスジ Neptis sappho(2025.04.27)
そのほかのタテハチョウでは、前回紹介したキタテハやルリタテハの越冬明けの成虫の姿が目立ちます。4 月中ルリタテハは結構目撃したのですが、きれいな写真に納めることができませんでした。4 月上旬、森内のサルトリイバラに産卵するシーンも見られ、孵化した 1 齢幼虫も確認できました(写真7)。
↑写真7 サルトリイバラ上のルリタテハの 1 齢幼虫(2025.04.21)
写真8 はヤマトシジミです。発生して早速交尾しています。
↑写真8 交尾中のヤマトシジミ Zizeeria maha (2025.04.12)
春に最も多いシジミチョウと言えば、ツバメシジミです。前回も紹介しましたが、ここではメスの個体を載せます(写真9)。
↑写真9 ツバメシジミ Everes argiades のメス(205.04.12)
春に発生するセセリチョウは数が少なく、希少な種が多いです。その中の一つがミヤマチャバネセセリです(写真10)。全国的に急速に数を減らしている種ですが、この森では毎年 4 月になると姿を現してくれます。類似種のイチモンジセセリやチャバネセセリが高速で飛翔するのに対し、本種はやや緩やかに飛びます。
↑写真10 ミヤマチャバネセセリ(2025.04.17)
このほかに、前回紹介したものを除いて、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、ムラサキシジミ、ギンイチモンジセセリを確認することができました。今年の 4 月は、アカボシゴマダラ(白化型)も 1 頭目撃できました。
カテゴリー:生き物観察